ケニア人との国際結婚の仕方 ~前編~
2023/7/12
実は、ケニア人との婚姻届けをだすのに2年以上もかかりました。
ややこしすぎる手続きと、ケニア役所の洗礼を受けて心折れそうになりながらも、こんな手続きももう2度としないな!楽しんでイライラさせられてあげようやないかい!と途中から開き直りました。
なんで記録に残そうかと思ったかというと、とんでもなく面倒くさい国際結婚の手続きを調べるとき、その道のり全部をまとめていたサイトがほぼなかったから。何個も書類を作る必要があるので、その機関ごとに(時には英語、時には情報得るだけで数か月)調べ上げるのがくそだるかったのです。
進めていくうちにわかるのが、ある申請のための書類のための書類のための書類のための書類が必要なんだ、とどんどん沼にはまっていって、それを数か月のスパンで繰り返してると「いつ抜け出せるんだよこれ」となるので、最初から長い道のりを把握できるだけでだ~いぶストレスが減ると思うのです。
これから国際結婚しようとする人、特にケニア・アフリカにご縁あるかも?な方、お役立てください~!
あと手続き以外にも、ケニアらしいわこんなトラブル笑 というのも載せてるので、海外旅行好きな方は笑ってください。
そして日本の役所の方々、ケニアの役所の仕事ぶりをどうぞお納めください。きっと肩の力抜けます。
まじでややこしいので前編・中編・後編に分けてお届けしまーす!
ではでは
まず前提として、
私は日本、彼がケニアにいる状態のまま日本で婚姻届けを出しました。婚姻届けの紙は日本人同士の結婚で使うものと同じで、追加で書類を提出する感じです。
どの国の方と結婚するにも基本的に揃える書類は一緒で(ちょい例外はある)、相手国での書類の取得にかかる時間によって入籍にかかる時間も左右されます。特にケニアのように、たらいまわしされまくりで首都まで行かないと書類もらえない、とかになるとまじで時間かかります。
【婚姻届け提出のための道のり ~トラブルなしバージョン~】
- 必要書類を日本の役所で確認
- ケニアで婚姻要件具備証明書の必要書類を確認
- 在日ケニア大使館で日本人のパスポートコピーにトゥルースタンプを押してもらう
- ケニアに送る
- ケニアで必要書類集める
- 首都まで行って婚姻要件具備証明書申請
- 3か月待つ
- 出来上がったら現地通貨で1万シリング(1万円)払う
- 婚姻要件具備証明書にトゥルースタンプを押してもらう
- 日本に送る
- 日本で必要書類集める
- 書類の日本語訳を作る
- 市役所に提出!
【日本の市役所に提出する書類】
まず、市役所で国際結婚に必要な書類は何か聞いて、婚姻届けの紙をもらいに行きました。
- 婚姻届
- 自分の戸籍謄本 (本籍遠いので郵送取り寄せ)
- 相手の出生証明書(原本)とその日本語訳
- 婚姻要件具備証明書(原本)とその日本語訳 (提出後原本は返ってくる)
- パスポート(本人が日本におらずパスポート原本の提出ができない場合は以下も↓)
- パスポートコピーとその日本語訳
- パスポートを提出できない理由を書いた申述書
これ揃えるのに2年かかったなんて...決して私たち2人がさぼってたわけではありません。
この婚姻要件具備証明書と戦っていたんです。それ以外は問題ナス。
ここから度々政府から取得する書類については念のためコピーを取っておくこと。
【婚姻要件具備証明書とは】
外国籍のパートナーがその国において独身で、法律で結婚することに支障がないことを証明する大事な書類です。
まず初めに、ダニエルがケニアで婚姻要件具備証明書を発行するために必要な書類を知るところからです。この情報収集で数か月使いました~!直面したのはアフリカあるあるの役所が機能していない問題。ネットで探しても全然出てこない!私も英語頑張って読んで探してみるけど、公式サイトが見当たらない!なんてこった。
発行しているところに電話すれば?というのは簡単だけど、ここでも問題があって。
ラインみたいにアプリで電話をかけるのは無料だけど、電話番号で電話をかけるのはケニアでもそれなりに値段がする。ダニエルはその電話代を日暮らしの生活に加えて稼がないといけない。仕事すればするほど稼げるものでもなく、まず仕事がないので急ごうにも稼ごうにも、運次第になる。やっとお金貯めて電話してみるけど、大体役所が電話に出ない。何回も電話して、出た!と思ってもちゃんと教えてくれない。「知らないねバイバイ」「ここでは受付てないバイ!」「それはあそこでしてるよ、じゃ!(ほんとは違う)」「オンラインでしてきて」とかでたらい回しで目まわる。
【婚姻要件具備証明書取得に必要な書類】
結局色んな機関に電話かけてたどり着いた、ケニアで結婚要件具備証明書を発行しているところは「シェリアハウス」です。必要なものは、
- ケニアのe-citizenオンラインフォーム記入
- ケニアパスポート(原本)
- 日本パスポートコピー !要注意!
- ケニア出生証明書(原本)とコピー
- 10,000シリング (1万円)
- 両方の証明写真
すぐに、私のパスポートコピーと証明写真と日本の婚姻届けの紙(後でサインして送り返してもらうため)を国際郵便で送りました。
日本郵便で書類郵送のEMSで大体4千円くらい。一度、ほかの書類を送るときに早く着くかなっと思って佐賀には窓口がないDHLで送ったことがあるけど、そんなに早さ変わらず7千円くらいした。日本郵便でも荷物の大きさや送るときの状況によって配達時間はさまざまで、早くて1週間でついた時もあるけど、1か月かかるときもあった。送る先によっても様々です!
ちなみにケニアでは正確な住所がありません。住所のあとに「P.O.BOX」という「post office box」の番号を付けて送ります。これは住所近くの郵便局の私書籍の番号で、そこに到着すると携帯に「荷物届いたよ取り来て」と連絡が来るようになってます。
そうして用意した書類をもってダニエルさん、いざ、首都ナイロビへ!
そう、手続きは首都でしかしてないんです。ダニエルがそこであった人の中には、ナイロビまで来るのに丸2日かけてきた人もいるそうで、やっとこさ来ても相手にしてもらえなくて、何度も丸2日の道のりを往復してるとか。
で、長い長い列を待ってやっと申請!
…書類がちがうらしい。えええ。私のパスポートはただのコピーではなく、日本政府が「これ本物のパスポートのコピーだよ」と証明する「トゥルースタンプ」が押されたものじゃないとだめらしい。もちろん電話で必要書類聞いたときにそこまで説明してくれるわけない。ダニエルがどうゆうことか聞こうとしたけど追い払われて、はーい!ケニア役所の洗礼。できることもなく、泣く泣く4時間くらいかけて家まで帰った。当然、この交通費もばかにならない。
ここで1年経過。
後日中編。「トゥルースタンプ取得・書類が世界のどこかで行方不明に」